途上国農村のサーベイの難しさ
ご無沙汰しております。おはこんばんにちは。
ということで10月のほとんどをフィリピンでフィールド調査をしてきました。
日本を発つ前は暑かったのに帰国したら、そこ(日本)はもう秋でした。(まぁフィリピンは暑かったので実質夏休み3か月という感じでしたがw)
ということで、皆さん体調等壊されていないでしょうか。
自分はここ数日気温差のせいか、鼻かぜにやられておりましたが無事に復活しました。
さて、今回ですが自身の経験をもとにフィールド調査をしたきた感想(というか考察)に近いものを書いていこうと思います。
フィールド調査をしたことのあるかた(ちなみに、ここでのフィールド調査は定性ではなく、定量分析を主とするサーベイ)なら、お分かりいただけるでしょうが、なかなかデータってとれないんですよね。
例として、経済モデルに組み入れるうえで、この変数はダミー変数にするつもりだから、質問紙の聞き方をたとえば、「Do you have saving?」ときいて、yes or noにするかとか、もしくは、「if yes, how much?」みたいにするとか…
といった風にいろいろ工夫しなければなりません。ただ、もっとも質問紙の難しいところは、「第三者(自分でもなく、指導教官でもない実施する側)が客観的に理解できるか」ということが重要になってきます。
また、量(サンプル数)をどのように取ってくるかもカギになってきます。これは言い換えると、だれ、もしくはどこの機関を味方につけるかによって結果が異なってきます。
自分は今回トータルで205のサンプル数を獲得することができました。これは、ひとえに現地の地方政府の協力があって達成されたものです。自分自身はその実施主体の人々に対して、自分の質問紙のやりかたを含む打ち合わせや、その人たちのマネジメントを行うことに徹底的に頭を使いました。(どのようにすれば時間を短縮し、かつ質の高いデータがとれるかどうか等)
もちろん暑い中での健康管理は大事なので、「時折休憩してください、ジュース購入したらその金額を教えてください」(自分の必要経費から捻出するため)といったように健康面や財税面の援助や、も求められます。
まぁ、もちろんその他にも英語力といったところも必要不可欠なんですけどね。
ただ、これらの難しさは自分の力にかなりなりました。
そして、こういった調査を通じて途上国の人々の厚生に貢献できる仕事につきたいとますます思うようになりました。
もちろん、上記であげたことはほんの一部でしかありません。その他には、「現地との人間関係の築き方や、どのように人を動かすか」などは機会があれば書いていこうと思います。
おそらく次回は「災害ボランティア」について自分の思うところを書いていこうと思っています。これからもよろしくお願いします。